伝統的な日本の弁護士は、法廷業務中心の仕事をしています。かつては、私もそうでした。ところが、現在、私は、中小企業の経営改革支援や事業再生、事業承継といった法廷外業務に特化しています。転機は、整理回収機構の業務に関わったことでした。整理回収機構は、破綻金融機関等から譲り受けた債権の回収を任務とする国策会社ですが、過大債務に苦しむ中小企業をサポートする専門家が決定的に不足していました。日本の経済活動を幅広い裾野で支え、雇用の受け皿となっている中小企業を救済するためには、経済合理性のある経営改善計画の立案と実行が不可欠ですが、中小企業側で経営改善計画を立案し、その実行をサポートする経験を積んだ専門家が不足していたのです。そこで、私は、整理回収機構を離れ、経営危機に直面した全国の中小企業のご依頼を受けて、経営の立て直しに弁護士として関与するという経験を積むことになりました。事案によっては、民事再生手続を利用することもありますが、大半の事案では私的整理ガイドラインや会社分割手続を利用して、金融債権者の協力と支援の下に、事業価値を毀損しない手法で中小企業の再生を支援しています。経営危機を脱した後は、引き続き、組織改革や人事制度の改革、収益構造の改革等をサポートしています。
これらの分野は、今後弁護士の新しい活動領域として確立されることが期待されています。
■環境関連事件
■建築紛争案件
など多数
■事業再生案件(過去5年間の主な関与案件。但し、破産申立案件、管財人としての関与案件、監督委員としての関与案件を除く。)
【民事再生申立】
【私的整理 私的整理ガイドライン・RCCスキーム含む】
【会社分割】
【セール&リースバック】
【事業譲渡】
【債務減額交渉】
【リスケジュール交渉】
【収益改善】